目の体操もたいせつ

「夏休みといえばラジオ体操ですが、「目の体操」もたいせつなのはご存知ですか?」

開口一番、ツヅキさんが言った。

――目の体操?

「いわば目のストレッチですよ。目の周りには筋肉が6本あって、見る方向をさだめ、目の中のレンズ(水晶体)についている毛様体筋でピントをオートフォーカスしていく。目は現存するどんなカメラにも負けない高性能カメラです。毎日毎日はたらいていて、筋肉はとても疲れているんです」

――たしかに、そうですね。

「コロナ禍の巣ごもり生活で、近くのモノばかり見るようになってしまい、筋肉がフリーズしがちです。眼鏡をかけてるひとは、なおさら硬くなっています

――… … (ドキッ)!

「というのも、眼鏡のフレームの中だけで見ているので、目の動きが限られてくるんです。たとえて言えば、正座しっぱなしの状態。血行がとどこおって、ますます動きが悪くなるんです。6本の筋肉のバランスが崩れると、乱視になったりします。目の筋肉をほぐす運動をやって、バランス(クセ)を戻すんです」

――老化によっても筋肉の動きがわるくなりますよね?

「そうです。でも、筋トレすれば、あのひと60代だけど、体力は20代だよね、ってなります」

――具体的にはどんな運動をやれば?

「まずは、まばたき」

――それは簡単ですね。

「涙を目に行き渡らせるんです。涙は目の潤滑油であり、栄養補給もしてくれますから。強いまばたきを5回。ふつうを30回。次に、目玉を上下3回、左右3回、目を斜めに3回動かします。それから、目玉をゆっくり右回り左回りで各3回。そのあと、首回しを大きく右3回、左3回ゆっくり回し、次に、両肩を前回しと後ろ回し各3回。最後に、鼻で息を吸いながら肩を上にあげ、口で息を吐きながら下に戻す。これも3回。深呼吸のようなものです」

――この運動。フタワソニックの超音波を目に当てたあとにやると、より効果的ですよね。

「身体の硬い人がお風呂に入ってからストレッチをやるのと同じイメージです。この運動はいつでもどこでもできますので、好きなものから気楽にやればいいですよ。まずは1週間続けると、心身ともにラクになるはずです」

(ツヅキさんのお話はさらに次号続きます)