「80歳代の人のほぼ100%に、白内障は発病します。」
開口一番、ツヅキさんが言う。
――え?白内障のひとって、そんなに多いんですか?
「白内障は目の水晶体が濁ってくる老化現象。顔にできるシミのようなもの。レースのカーテン越しに景色を見ている感じになるんです。度合いによって、レースの厚みが違ってくる。でも、濁ってきても気にならない人もいます。
――それは、どうしてですか?
「ひとは脳で外界を見ているからです。見たくないものは見ず、見たいものを見る。展望台のガラスが汚れていでも、景色を見たければ、汚れは気になりませんよね?文楽の黒衣も見えませんし」
――歳を重ねるにつれて、水晶体の白濁は自然にすすんでいる、でも、そのことを実感していない、と。
「ええ。限界を超えると、もやもやした視界に我慢できなくなって、お医者さんに行き、『手術しましょう』となるわけです。水晶体が生卵だとすると、卵の中身を取って、そこに眼内レンズを入れる」
――想像するだけで怖い……。
「たとえて言えば、眼鏡やコンタクトは入れ歯、白内障手術はインプラント。レンズの取り替えがきかない。視界がクリアになるのはいいのですが、硝子体(眼球の大半を占める透明な液状組織)の中のいままで気にならなかったゴミが見えてくる。それが飛蚊症。見え過ぎると、肩は凝るし、鬱陶しい。」
――体内に人工物を入れるのもちょっと……。
「そうなんです。手術して5~10年後には、後発白内障になる可能性が高い。手術のリスクも多く、トラブルが耐えないです。」
――で、フタワソニックは、白内障に対して、どういうメリットがあるんですか?
「超音波が血行を良くして、目の周りの筋肉のはたらきをアップさせます。さらに超音波は脳まで届くので、心と身体をリラックスさせ、ストレスが減って目自体が元気になります。レースのカーテンが引かれたどんよりした景色から解放され、白内障手術を遅らせた人がいます」
――それは何よりの朗報ですね。
「一緒に散歩をすると電信柱にぶつかっていた白内障のワンちゃんが、フタワソニックをあてると、電信柱を避けて歩くようになったという事例がいくつもありますよ。」
――動物は言葉がないぶん、行動がすべてを現してますよね。
(ツヅキさんの話は、まだまだ続くのでした)