「なんだか眠そうですね。昨夜は蒸し暑くて、あまり眠れなかったんじゃないですか?」
開口一番、ツヅキさんが言った。記者の目がしょぼついているのを見のがさなかったのだ。
――入眠剤を飲んで8時間寝たんですが、夢ばかり見ていて、起きても疲れがとれてないんです…….
「浅い眠りが続いたんですよ。ひとの睡眠は、およそ1時間半ごとに深い眠りと浅い眠りが繰り返されるんですが、深い眠りがとれなかったんですね」
ツヅキさんによると、日本は不眠大国だという。厚生労働省の調査によると、日本人の5人に1人が睡眠で休養をとれていないと答え、60歳以上では3人に1人になるそうだ。
「ただ長く眠ればいいってものじゃなくて、睡眠の質が問題。深く眠れるかどうかなんです。いちど寝る前にフタワソニックを当ててみてください。うちのお客様で気持ちよくなって、眠っちゃった方がとても多いんです」
――たしかに、それ、わかります。血行がよくなりますもんね。
「フタワソニックの超音波は空気中で5センチ、体内で30センチまで到達します。目玉の奥は脳です。超音波は、眼球→視神経→脳にまで到達して、マッサージでコリをほぐしていく。ですから脳がリラックスできるんです。入眠剤がいらなくなったってひともいますよ。とくに夜、寝る前にやっていただくと、深い眠りに入りやすくなるだけでなく、翌朝、日がぱっちり開くのがわかります」
――ツヅキさんの口ぐせは、『目は脳につながっている』ですもんね。
「眠るということにしぼって考えると、まぶたに当てた後に、風池などのツボにあててみてください」
一風池ってどこにあるんですか?
「首の後ろにある大きなくぼみの外側、髪の生えぎわあたりにあるツボ。整体で、眼精疲労のときに押してくれるところです」
――他のツボは?
「コメカミのくぼみ(太陽)などもいいです。きっとスムーズに眠りに誘われると思います。しかも、朝起きると、シャキッとモノが見えます。入眠剤よりもはるかに健康的です」
――だって、副作用なんてありませんもんね。
「そのとおりです」
ツヅキさんはそう言って笑うのだった。
(ツヅキさんの話はまだまだ続きます)