コロナ禍で視力低下が激増

「見る」ことは、「目」と「脳」の共同作業

 普段何気なく見ている景色や物体も、「見る」動作をひも解くと、二つの目(眼球)から入った光や情報を、水晶体(レンズ)で屈折調節(オートフォーカス機能)して網膜に写して、100万本あるといわれる視神経で電気信号に変えて脳(視覚野)に送り、一つの画像として見ています。
 眼は二つあることで「立体感」を出し「視野」を広げて見ています。また、二つある目には「利き目」があり、その日の体調・環境などによって見え方も異なってきます。
 新聞や雑誌を読んでいる時、同じ所を何度も読んだり、行を換える時に見失ったりして「あれっ」と思った時は、目と脳の関係が乱れ、疲れやストレスがたまっている場合に起こる現象の一つです。

目の仕組み

あなたの利き目は右左どっち?

 ちなみに、利き目の見方としては、①手を伸ばして親指を立てます。②目標物を決め、両目で目標物と親指を合わせます(目と目標物の間に親指がある状態)③片手で片眼を交互にふさいで見ると、左右どちらかに目標物がズレて見えます。ズレの少ないほうが利き目です。
 遠くが見づらい目を「近視」、近くが見づらい目を「老眼」といいます。老眼は眼球や水晶体が硬くなり、ピントが合わせにくい状態です。超音波治療器フタワソニックは、超音波マイクロマッサージによって眼球や視神経、眼筋や脳(視覚野)を細胞ごとやさしくほぐし、目も心もリラックスさせてくれます。

効き目はどっち

巣ごもりで視力障害が増えている

  コロナ禍で巣ごもり生活が長く続き、パソコンを使ったリモートワークが増えたりスクリーンタイムが増えたため、若年層のスマホ老眼・スマホ斜視・スマホネック・ドライアイ・ブルーライトなどの症状が急増し、社会問題化しています。
 「8020運動:80歳で20本自前の歯」は日常だいぶ定着してきましたが、同じく目も大切な情報を脳にもたらしてくれる重要な役割を担った器官で、目の良い人は認知症にもなりにくいといわれています。
 先般、青娥書房から『超音波マッサージで近視・老眼はなおせる』(監修:田井千津子・田井小児科・眼科・心療内科院長)が出版され全国の書店や図書館に並んで注目されています。

 10月10日の『目の愛護デー』をきっかけに、ふとご自身やご家族の目の健康について立ち止まって考えてみる――そんな時間を持っていただければ嬉しく思います。

リモートワークによる目のトラブル