「スマホ老眼ってご存知ですか?」
開口一番、ツヅキさんがいう。
――高齢者がスマホを使いすぎ老眼が進むことですか?
「いえいえ。そうじゃないんです。子どもたちがスマホやタブレット、パソコンを使いすぎて、老眼になっちゃうことです」
――子どもなのに、老眼?!
「だから問題なんです。コロナ禍で部屋に籠もってIT機器に触れる時間が長くなり、スマホ老眼が若い世代から急激に増えています」
――いったい、どういうメカニズムなんですか?
「老眼とは「硬い目」のことです。年を取ると身体が硬くなりますよね。あれと同じ。目は高性能カメラですから、見る方向や絞りやフォーカスなどを瞬時に決めます。ところが、ピントを合わせる筋肉が硬くなると、微調整に手間取るようになる。近くを見るときにのけ反らないとよく見えなかったり、目を細めないと焦点が合わなかったり。それは眼のレンズが膨らまないから起こるんです。スマホの使いすぎで、子どもなのに硬くなった目。それがスマホ老眼です」
――近くを見続けているから?
ツヅキさんはうなずいた。
「その通り。近くを見続けると、スマホ斜視にもなります」
――斜視に……?
「人間の目は近くを見ると両眼が寄り、遠くを見ると両眼が離れます。そのときに目の周りの筋肉や神経が繊細微妙に動く。スマホは目からの距離が近いにらめっこ状態で、目は寄っています。その状態が長時間継続すると、遠くを見ようとしても両眼が離れず、片眼だけ寄ったま元に戻らなくなるんです。姿勢も大切で、スマホネックという首のこりも生まれます」
――同じ近距離、同じ姿勢で、長時間、がよくないんですね。
「長時間のドライブのとき、休憩して柔軟体操をして身体をほぐしますね。目も同じように時々柔らかくしてあげないといけない。目は忍耐強く寡黙なんで、悲鳴を上げないんです」
――スマホやパソコン画面を近くで見続けることで、血流が悪くなる。それが原因なんですね。
「超音波治療器フタワソニックは、超音波マッサージで血流をよくします。温泉に入っているのと同じですね。目の周りは毛細血管が張り巡らされていますが、繊細なところほど血流が悪くなりやすい。そこを優しくほぐしてあげる。血液は経済や交通同様滞るとよくないのです」
――なるほど。川の流れのように、ですね。
(ツヅキさんのお話は、さらに次号に続きます)